こんばんは
四代目、土井優慶です
今週は青森~秋田~東京と5日間にわたる出張で、ついさきほど旭川へと戻ってきました
不在時に社長宛にご来店、お問い合わせいただいた皆様にはご不便をおかけいたしました
『田酒』醸造元 西田酒造店 訪問
青森では『田酒』を造る西田酒造店を訪問しました
今回の出張のメインは西田酒造店の西田司社長が2023年秋に”黄綬褒章”を授賞され、その祝賀会が青森で開かれました
祝賀会には全国の販売店のみならず、交友のある全国の酒蔵、青森県内の関係企業など総勢300名弱の出席者がおられ盛大な会となりました
その翌日には参加者の中から希望者を募り、3班に分かれて西田酒造店を見学ました
『田酒』が全国に知れ渡るきっかけとなったのは昭和57年の雑誌『名店街』にて、うまい酒日本一に輝いたのがきっかけ
そののちに娘婿として西田司氏が蔵へと入り、酒蔵の規模を拡大していきます
外見は歴史ある酒蔵らしい佇まいですが、蔵の内部は近代化がなされ、酒蔵の仕事の中でも重労働となりやすい部署では蔵人たちの働きやすさを最優先とした大規模な設備を導入しております
自動洗米浸漬機は米の計量、洗米、浸漬(水につけて規定量まで吸水)を少量ごとに行う機械のことです。この設備導入により、本来は大勢の人数が必要だった洗米作業が、蔵人が1~2名だけで相当量の米を正確に処理することができるようになります
西田酒造店が特注した”酒母”専用のサーマルタンク(温冷自在で内容物を保管できるタンク)が10機ほど。発酵のベースとなる酒母を造る際は、通常ホーロータンクで行われ、氷を入れたり、お湯を入れた容器を浮かべて温度コントロールをしながら行う必要がありますが、サーマルタンクで行うと、温度管理が簡便になり狙った品質の酒母を容易に造ることができるようになります
精米を自社で行う酒蔵もあまりないのだが、西田酒造店には2台の縦型精米機がある。うち一台は3年ほど前に導入された新型精米機で、お米を丸く磨くのではなく、元の形のまま削ったり、平べったく削ったりできる=丸く削るよりも米の不要部分を効率よく削り落とせ、酒造りに必要な部分を多く残すことで味わいの向上を図ることができます
他にも蔵内各所にチェーンブロックを設置し、重たい米や酒の移動が簡便化されていたり、瓶詰め場はクリーンルーム化され、湾岸地域に超大型冷蔵倉庫の建設するなど、今回皆様にご紹介しきれていない設備もいくつか見学してきました
西田酒造店の設備の多くは、お酒の味わいを向上させるためのものでもありながら、そこで働く蔵人が「重たい」「きつい」と呼ばれる業務の負担を最小限にとどめるものが多くみられます。西田社長はもともと別業界から酒の道へと入り「酒造りはこうあるべき」という固定概念に縛られず、そこで働く人たちの環境をよりよく改善するための設備投資を重点的に行っています
ここ最近「田酒の味わいが変わった」とお声掛けいただくことが多かったのですが、ここ10年ほどで多額の設備投資を行っており、それらによって「より理想の味わい」に近づいたことがその理由だと思います
まんさくの花 醸造元 日の丸醸造 訪問
また今回の出張では秋田県横手市にある『まんさくの花』醸造元、日の丸醸造も10年ぶりに見学してまいりました
2年ほど前に父から息子へ、世代交代となってから初めての訪問です
子供のころからお世話になっているバリキャリ女性営業さん、会長職に就かれたお父様、そして現社長にお会いして、蔵を見学しました
日の丸醸造は古い酒蔵ですが現在の5倍近くの製造量を行っていた酒蔵なので、蔵の内部はかつての大規模製造を思わせる造りになっています(けっこう歩きます)。
この規模の酒蔵では珍しく高額な醸造機器がゴロゴロしているにもかかわらず、そういった機器をフル活用するというよりは、随所にちりばめられた”創意工夫”こそがこの酒蔵の特徴ともいえます
杜氏は数年前に引退しており、現在は社員による酒造りが行われています。しかし酒造りに関連する数値をすべてデータ化しており、製造責任者が不在でも、会社の外から製造指示を出せるほど。そのためこの規模の酒蔵ながら従業員数は少ないにもかかわらず週休二日で社員も夜間は泊まり込みする必要もありません(通常の酒蔵では麹やもろみ管理のために数人泊まり込みで仮眠をとりながら作業します)
一日の工程表は「誰が」「どこで」「何を」が一目でわかるようディスプレイで表示されており、出荷を担う営業部でも数週間先までの出荷スケジュールがオンタイムで更新されています。これによりスタッフ全員が無駄なく効率的に働けるようになり、残業時間の縮小や仕事の前倒しによりスムーズかつ正確な管理を行っています
数年かけてそれらの体制を整え、限られた設備、限られた人数で酒造りを行うため、徹底した効率化が図られました。聞けば「業界では一般的な手法でも、十分に検証したうえで効果のないものはバッサリとやめる」ことで、味わいはそのままに、簡素化された酒造りが行われています
さらには少ないメンバーで製造を行うため、スタッフ一人一人の待遇面では秋田県内極めて好待遇の給与水準となっています(秋田県平均年収の約1.5倍)。これは社長が「秋田県のように過疎の地域で、若い方たちに働いてもらうには圧倒的な待遇でなければ続けられない」と、スタッフたちの待遇改善に全力を注いできた一つの成果ともいえます
新店舗計画からコロナ禍まで、私もなかなか酒蔵を訪問することができておりませんでしたが、今年は精力的に酒蔵訪問や日本酒イベントへの参加を考えております。また皆様に酒造りの一部や、日本酒のトレンドについてお伝えするためにも、事ある度に出張のご報告が出来ればと考えております
【再掲】予約酒3種、受け取り開始
農家の酒 生原酒 2023年仕込み
鳳凰美田 ANNIVERSARY 2024
醸し人九平次 うすにごり生酒
皆様からご予約をいただいた『予約限定酒』が3種全て、無事に入荷いたしました!
それぞれご予約いただいたお客様には、予約時のメールアドレス宛にご案内をお送りしております
以下の記事からも詳細を確認いただけますので、ご一読をお願いいたします
今週の入荷情報(3/2~3/8)
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