こんにちは
四代目、土井優慶です^^
お盆が終わって、たまった仕事をやっつけたらすっかり月末
【試飲レビュー】も久々更新☆
お待たせしてしまってゴメンナサイ…
そうそう!
最近【試飲レビュー】用の利き酒でイイお酒ばっかりで!
今度は紹介するのに忙しくなりそうです☆
今日はコチラ!!
酒米を巡る旅へ…Let’s GO!
秋田県 日の丸醸造 『まんさくの花 巡米 雄町(めぐりまい おまち)』
かまくら発祥の地、秋田県横手市の酒蔵さん
当店を長らくご愛顧いただいている皆様にはよく知られたお酒ですね☆
「酒米の違いって、お酒にどう反映されるのか」
日本酒を飲みなれてくると、そんな疑問が沸きおこる
「酒米の違い=お酒の味の違い」を楽しんでもらおうというコンセプトで生み出されたのが
『巡米』
「めぐる」「こめ」と書いて「じゅんまい」
「じゅん」「まい」と書いて「めぐりまい」
だからキャッチフレーズは「酒米を巡る旅へ」
2カ月に一度リリース
酒米の種類を変更して、それ以外の条件は変更せず
そんな「痒い所に手が届くマニアックさ」がウケてベストセラーとなっております☆
日の丸醸造の後継者であり、社長ご子息である佐藤公治氏は思いました…
「そもそも、米って磨かなきゃダメなのか?」
「磨かなくても美味しい酒ができれば、問題ないのでは?」
生まれも育ちも横浜の彼、業界の常識は彼の非常識
“酒蔵の孫(当時は先代ご存命)”だけど、全然別の人生を歩んでいましたから…
そんな彼だからこそ、日本酒の在り方に疑問を感じたそうです
- 磨いた酒米で、イイ日本酒を仕込む
- 磨けば磨くほど、お酒を造るには原料米が必要になる
- 原料コストがかかるから、お酒はドンドン高価になる
- 高価になれば、さらに日本酒離れが加速する
- 磨かなきゃ、野暮ったいお酒になっちゃうからファンが離れる
- 削り落とした米は”ぬか”となって廃棄処分
社長の反対を押し切り、自らリニューアルを手掛けました
様々な想いから生み出された『新生・巡米シリーズ』
「磨かなくとも、旨い酒を造りたい」
その皮切りとなる第一弾がこの「雄町(おまち)」です☆
早速、飲んでみましょうか^^
フレッシュ&クリアでいいとこどり☆
香りは…
青りんご?ラフランス?
爽やかな香りがおだやかに広がります^^
口に含むと…
クリアで、とってもジューシーな感じ☆
雑味とかざらつきは全然なくて、ただそのキレイさにビックリする!!
むしろお米から来る、洗練されつつもボリューミーな質感がとてもおいしい^^
余韻も意外に長い
ちょっぴりフルーティーな酸味もある…ブドウかな?
お米を磨いていない=低精米
日本酒業界では…「米を磨かないと野暮ったい味にある」「雑味が多くて良くない」など、あまりいい印象はない(苦笑)
しかし『まんさくの花』はとってもフレッシュでクリアなテイストがビックリ☆
米を磨かないと言う事は原料コストがかからない
コストがかからないと言う事は価格が抑えられる
つまり「磨かない酒」は財布に優しくて飲み手は嬉しい(笑)!!
個人的にはしっかり冷えている方がオススメ☆
常温に近くなってくると、ちょっぴりボヤッとしちゃうけど(苦笑)
合わせる料理は…味わいにも余裕があるので唐揚げなど油を使ったものにでも大丈夫^^b
妻がスーパーで買ってきたもつ鍋(醤油仕立てごぼうの味強め)にもよくあいました
ってことは…秋田名物”きりたんぽ鍋”にも合わないわけはなさそうだ☆
これからだんだんと秋が近づくと、おでんや鍋料理も増えてくるから是非一緒に食べたいお酒ですね
今年の秋の名脇役!!まんさくの花!!
まとめ
酒業界ではいろいろな考え方があって…
- 米農家を守るために酒はもっと高く売るべき
- 飲み手の満足度を考えると味も価格も色々あってよい
- 日本は人口が少ないからもっと海外へ働きかけた方がいい
当店がお付き合いのある酒蔵さんでも様々です^^
けれど…
土井商店は「日本一お客様に近い酒屋」
もっともっと日本酒を飲んでほしいし、
そもそも日本人が全然興味を持てない日本酒は海外に持って行っても意味がない
…とも思います
だから『まんさくの花』のように、きちんと飲む人たちのことを考えて、楽しませてくれるお酒は大好き☆
そのために「磨かなくても美味しいお酒」を出す蔵の心意気がなんとも嬉しい!!
だって…
- 製造過程における徹底したデータ分析
- 味わいを損なわない加熱処理の研究
- 高価な窒素置換設備(高級車ウン台分)の導入
生半可な想いじゃ、なしえないことばかり!!
これからの飛躍も期待大です☆
是非、百花繚乱の『まんさくの花』を楽しんでみてくださいね^^
【オススメポイント】
- 日本酒ビギナーさんにもオススメ
- 老若男女問わない味わいの広さが魅力
- 普段の家庭料理にもピッタリ
- 毎日お酒を飲みたい方向け
- コスパ重視
- 価格以上の味わいを求める方に
名称 | まんさくの花 巡米 雄町 純米 |
読み方 | まんさくのはな めぐりまい おまち じゅんまい |
製造元 | 日の丸醸造 株式会社 |
産地 | 秋田県 横手市 |
原料 | 岡山県産 雄町 100% |
精米歩合 | 70% (麹米45%、掛米70%) |
アルコール度数 | 17% |
日本酒度 | +2 |
価格(税込) | 1800ml 2,750円 / 720ml 1,485円 ※弊社販売価格 |