こんばんは
四代目、土井優慶です
最近、皆さまからお褒めの言葉をいただくことが多いような気がします
「スタッフの笑顔と接客が素敵」
「土井商店の理念が良い」
「筋の通った商売で素晴らしい」
身に余る光栄というか、恐れ多いというか…
本当に有難いことです
恐れ多いと言いながらも、同時に「私たちが目指している姿に少しずつ近づいている」と実感できる瞬間でもあります
“品揃えや希少価値、立地だけを褒められるようではダメ”
これは、朝礼やミーティングでスタッフたちといつも共有している「私たちが目指す姿の一つ」です
とってもわがままな言い方になりますが、
「土井商店に行くと珍しいお酒が手に入る」
と絶賛してくださるお客様ももちろんおられますが、私たちはその言葉を聞くたびにちょっと自嘲気味に捉えてしまうのです
「自分たちはまだまだ、なんだな」と”天邪鬼”さながらに(苦笑)
私たち酒屋は「酒(モノ)を売る商売」です
とりわけ”専門店”なので、その専門性をウリにするために、ついつい「ほかの店では取り扱っていないモノ」や「希少性の高いモノ」「全国的に人気の高いモノ」ばかりを追い求めがち
当然、そういうモノを多く取り扱うことで、一定の集客効果があり、業界での知名度も高くなります
『スゴい酒屋＝希少なお酒、話題のお酒を他店よりもいち早く取り扱う酒屋』
として、私たちの業界では捉えられてきました
そして、お客様からもそれ自体が”酒屋の価値”であることを暗に求められている一面もあります
だから、人気の銘柄の取り扱いが新しく増えると
「（あんな希少なお酒を扱えるなんて）さすが土井商店さんですね」というニュアンスの言葉を耳にすることになります
※もちろん、お客様に悪意があるわけでもないし、それを嫌うという話ではありません
それは立派な酒屋の在り方だと思うし、すでに日本酒愛好家と呼ばれるお客様にとって、とても重要であることに間違いありません
そして一定の品ぞろえがなければ、多くのお客様を魅了できないのも事実です
でも「品ぞろえや希少な酒の有無＝自分たちの価値」だと思うと、なんだかやっぱり寂しいというか、残念な気分になるのです
※昔こんなことを同業者に語ったら「土井さんはすでに有名な酒がたくさんあるから、そういうことを言えるんだよ」とご指摘をいただきました。手厳しいお言葉です。
『希少な酒』『人気のある酒』というのは往々にして、美味しくて、他では見られない製法や取り組みでもって、大量生産されていない酒のことかと思います
けれど、その酒は私たちが造り上げたものではなくて、酒蔵が製造メーカーとして努力して生み出した製品であって、私たちが美味しくしたわけでも、希少にしたわけでも、有名にしたわけでもない
ときに、その美味しさに気づいた酒屋の猛プッシュや、美味しさゆえに地道にファンを増やしていったことによって人気が出て、入手困難になるお酒もあります（昔でいう『久保田』『十四代』『飛露喜』とか）
…この先の話は、あらかじめ言っておくと、コレは僕の信念の話であって、同業他社の批判ではありません(笑)
つまり『希少な酒』『人気の酒』『話題の酒』を多く取り扱うことを酒屋が誇るのは”他人のふんどしで相撲を取る”ようなもの
製造元が築き上げた地位や名声を”笠に着る”ような商売が酒屋なのだとしたら、別に僕じゃなくてもいいし、ほかの誰かが酒屋をやっても成り立ってしまう
僕がいて、スタッフたちがいて、土井商店がある
僕らが美味しいと思った酒を、僕らがあの手この手で美味しさを伝えて、買ってもらいたい
じゃないと、僕らが土井商店である意味も、僕らが酒を売る意味もなくなってしまいます
『僕が美味しいと思ったお酒を飲んでくれた人たちが、僕のファンになり、土井商店のファンになる』
きっと当店をご利用くださるお客様のなかにも「土井商店のファンです」と公言してくださる方も多くおられるはず
私もそれを求めているし、その輪が広がっていくことを喜んでくださる方が多くおられると思います
実は、土井商店のスタッフたちも、私と同じような感覚を持っています
「土井商店だから”買ってくれた”んじゃなくて、私が勧めたから”買ってもらえた”」ことを喜びたい、と言います
お酒の飲めるスタッフは目の前のお客様のことを想い、その人のための酒を、事細かなヒアリングと自身のノウハウを駆使して「最高の一本」を選ぶ
実際、土井商店をご利用いただくお客様の中には、熱狂的な日本酒ファンもおりますが、おそらく大多数は”日本酒のにの字”も知らない方がほとんど
そんな中でも、最近はスタッフを指名してお酒を選んでもらうお客様が増えてきたり(指名料は無料)
スタッフ不在で僕が出ていくと「あ、今日は○○さんお休みなんですね(ガッカリ)」みたいな、普通の感覚ならば悲しくなることも、僕にとっても、○○さんにもとって喜ばしい光景です
そしてお酒を飲めないスタッフは、選んでもらったお酒を飲む楽しみが、より一層増すように懇切丁寧にお客様を迎え入れ、そして送り出す
その酒が口に入り、飲み干される最後の瞬間まで「買ってよかった」を持続させるのは彼女たちの本業です
だからセルフレジにもかかわらず、パートタイムのレジスタッフに対して「あなたがレジにいてくれてよかったわ」とお客様から声掛けをいただくことが多いお店です
そして、それは彼女たちにとって何よりの喜びなんだと思います
僕が想像していた以上に、土井商店のスタッフたちもまた「自分たちが酒屋にいる意味」を追い求めているのです
だから、その旗振り役である私は
「酒」を売るだけにとどまらず「人」を売る
そんな土井商店にしたいと思うのです
「人」を売る喜びは、形を変えて土井商店の”利益”となり、お客様も、スタッフたちも、土井商店に関わるすべての人たちを喜ばせる”素”となります
だから土井商店の社訓の中には
屋号「酒正」とは
土井商店に関わる全ての人の実となり、豊かに育つこと
お客様や酒蔵だけでなく、スタッフや配送業者、ほかの仕入れ業者など、土井商店に関わるすべての人の幸せと繁栄を願い続ける
というワンフレーズが書かれています
たとえ明日から「酒じゃなくて靴を売れ」と言われても、
たぶん僕らは「はいわかりました」といって、目の前のお客様のために、靴のすばらしさを語り、ファンになってもらい、「靴」と「人」を売るのだと思います
さて、そろそろ話をまとめます
幸いなことに、土井商店のみんなは”褒め伸び”タイプなので、これからもお褒めの言葉をよろしくお願いいたします(笑)
もちろん、ご指摘のお声も同じくらい有難いことですので、そちらも是非ともよろしくお願いいたします
さて、今日はちょっと急用が入りまして、インスタライブは…いつもと違う場所からお届けするかもしれません(未定)
とりいそぎ【今週の入荷情報】を皆様にお知らせいたします
ぜひ今週末のお酒選びにご活用くださいませ
今週の入荷情報(6/4～6/10)
ご注文はお電話、もしくは公式LINEアカウントのメニュー「注文・取り置き・問い合わせ」からご注文いただけます
ご注文方法
【お知らせ】到着時クレジットカード払い・デビットカード払い・電子マネー払いができるようになりました
公式サイト掲載の商品は一部を除き、【宅急便でのお取り寄せ】にもご対応いたします
お取り寄せご希望のお客様はお電話（0166-60-6066)、もしくはFAX（0166-60-6077)にてご注文下さい
さらに当店の公式LINEアカウントからでもご注文いただけるようになりました！！
担当者とやり取りしながら、お酒の在庫やオススメのお酒など、リクエストに合わせてご利用いただけます
LINEからご注文の方は土井商店公式アカウントのメニューからどうぞ☆
地方発送はクロネコヤマトで発送、道内880円(税込)でお送りできます
お支払いは代金引換便(別途代引き手数料ご負担)もしくは銀行振込(前払い)となります
代金引換便では以下の通りの決済がお選びいただけます
- 現金払い
- クレジットカード・デビットカード払い
- 電子マネー払い
ご利用いただけるカードブランドはコチラ(ヤマト運輸公式サイト)
※代引き手数料はお支払金額に応じて変動いたしますので、ご注文時にご確認ください
送料や発送時の諸注意はこちらをご覧ください
飲食店さまや企業様は「NP掛け払い」による後日払いも可能です
NP掛け払いとは…いわゆる”ツケ払い”
別途ご負担いただく手数料もありません
一か月後にまとめてお支払いいただければOK
コンビニでもお支払い可能なので便利です！！
掛け払いのご注文には、株式会社ネットプロテクションズの提供するNP掛け払いサービスが適用され、ご注文と同時にご注文の商品の代金債権を譲渡します。「NP掛け払い利用規約及び同社のプライバシーポリシー」に同意してNP掛け払いをご選択ください。法人/個人事業主を対象とした掛け払いサービスです。（月末締め翌月末請求書払い）
請求書は、株式会社ネットプロテクションズからご購入の翌月第5営業日に発行されます。与信枠は、個別に設定させていただきます。請求書に記載されている銀行口座または、コンビニの払込票でお支払いください。
※銀行振込の際の振込手数料はお客様にてご負担ください。
時間指定・日付指定も承りますのでご注文時にお申し付けください
クール便が必要な商品に関してはご注文時にその旨をお伝えいたします
時折お問い合わせいただきますが、ご飲食店さまとのお取引は随時受付中
お酒のラインナップに是非、当店のお酒をご活用ください＾＾
個人・飲食店さま問わず「ご来店時ポイント還元」を開始
詳しくはご注文時にお尋ねください
今週末も美味しいお酒でゆっくりとお過ごしくださいませ＾＾
