いつも当店をご利用いただきありがとうございます
四代目、土井優慶です
この度、ご縁がありまして新潟県「八海山」醸造元、八海醸造株式会社が手掛ける新ブランド「唎酒」の取り扱いが開始となります
昨年まで、ここ北海道では小樽酒商たかのさんで購入することができました
私たち土井商店は他、道内数店舗と同時に「唎酒」の正規販売店となります
また旭川および道北地区では初めての正規販売店となります
「唎酒」は株式会社八海山の次期社長、南雲真仁氏が手掛ける、新たな飲み手を育てるために誕生した新ブランド
是非、旭川をはじめ道北の皆様にも広く楽しんでいただければ幸いです
【新規取扱】「唎酒(りしゅ)」
八海醸造の軌跡
2022年に創業100年を迎えた新潟県の酒蔵、八海醸造
酒蔵の規模や知名度から老舗と思われがちですが、他の酒蔵に比べるとまだ歴史の浅い酒蔵でもあります
創業一族の手によって日本酒「八海山」は三代目社長である南雲二郎氏の時代へと変わり、世を”淡麗辛口”で席巻した、かつての日本酒ブームのけん引役を果たしました
八海醸造のモットーは「よりよい酒を、より多くのひとに」
- 飲み飽きしない日常の酒
- 品質責任のみならず供給責任を
の2つの軸を持ちながら、様々な展開を行ってきました
日本酒「八海山」のみならず、クラフトビール、地元名産品の販売、麹を使った食品開発、甘酒、豪雪を利用した貯蔵の活用…
そして直近では北海道ニセコにウイスキー・ジンの蒸溜所を建設しました
日本酒メーカーとしてだけではなく新潟を代表する一企業として「八海山」をより多くの人たちに届けるための様々な取り組み
それらは三代目、南雲二郎氏の多大なる功績でもあります
また現在ではアメリカニューヨークにある酒蔵ブルックリン・クラとの業務資本提携を結び、現地アメリカの総責任者として
南雲社長のご子息であり、取締役副社長である南雲真仁氏が務めています
彼は、今回皆さまにご案内する新ブランド「唎酒」を立ち上げた張本人でもあります
「唎酒」の誕生
「八海山」を醸す八海醸造にはいくつかの主軸となる日本酒が存在します
一つは…より多くの人たちにをテーマにした日本酒「八海山」
そしてもう一つは…理想の特別な酒をテーマにした「浩和蔵仕込み 八海山」「金剛心」
これらは創業時から代々伝えられてきた”ものづくりの精神と技術“の結晶そのものと言えます
2022年、八海醸造の新たな100年が始まりました
その節目に立ち上げられた新ブランド「唎酒」はまさに次の100年に向けた挑戦のブランドでもあります
極少量のみを醸した特別なものであり、その味わいも上質。
「八海山」が日常を彩る酒ならば、この「唎酒」は非日常を鮮やかに彩るもの。
それは創業家で脈々と受け継がれてきた”ものづくりの精神と技術”を継承し、また次の世代へと引き継がれるものとなるはずです
「唎酒」とは
テーマは「食に寄り添い、心はなやぐ酒」
蔵人の感性と技術で表現された、年々進化する味わいをお楽しみください
ラベルのデザインは酒質や味わいのイメージを、製造地である魚沼に咲く花の美しい色合いに当てはめ、酒ごとに表現しています
「八海山」が日常の酒とするならば、「唎酒」は非日常の酒である
美味しい食事と華やかな酒に彩られた、皆の集まる特別な場所
新潟の魚沼に自生する花をその場にそっと添えて、心がときめく瞬間を創造する
それが「唎酒」の持つ魅力なのです
土井商店が「唎酒」を扱う理由
「唎酒」を醸す八海醸造との取引は弊社三代目の時代にさかのぼり、すでに30年以上のお取引となっています
北海道ニセコに蒸溜所を建設する計画が浮上し始めた頃より、南雲二郎社長がたびたび北海道入りをしており、現在の旭川の店舗にも何度も足を運んでくれています
開口一番に「”お客様のために”を尽くした店舗、こんな酒屋は見たことがない」と大絶賛
日本酒「八海山」が日常の酒であるためには、物理的・心理的に「お客様の距離が近い店」で販売されることも大切な条件の一つだと、後に語ってくれました
私がもっとも感銘を受けているのは『メーカーとして供給責任を果たす』その姿勢そのものです
かつて新潟の日本酒の人気が過熱し、この「八海山」もまたプレミア価格で転売されてしまった過去がありました
社長に就任した南雲二郎氏はかつてインタビューにこう答えます
「市場に対して供給が少なければ価格は上がる。それはお客さまに対して失礼だと僕は考えているんです。商品の希少性が上がると、もてはやされる場合もあるかもしれませんが、一般企業であれば欠品したら謝罪会見を開く場合もありますよね。需要に対して供給を満たすことが企業としての存在価値だと思う。”数量を出す戦略”以前に、存在責任を果たそうとしていたらこうなったというだけです」
八海醸造の企業理念を知ることで、私の中では「八海山」に対する畏怖の念が生まれました
安定供給を行うということは設備や雇用など、規模を大きくしていくことであり、右肩下がりで消費量が落ち込む日本酒業界では並半端な決意ではとうてい行えません
リスクを追いながらも企業としての存在価値を追い求める
「八海山」は”日常において手の届く酒”であるべき、という経営者としての姿には同じ経営者として感服するほかありません
また「唎酒」との出会いは2023年9月に行われた日本酒イベント「若手の夜明け2023 Autumn」に遡ります
出店していた酒蔵の出品酒、約120本をテイスティングして評価を酒蔵へとフィードバックする利き酒の場で、初めて口にすることができました
その甘美な味わいたるや、「八海山」の持つ透明感や雑味のなさ、そして「唎酒」のもつ色鮮やかな味わい、それらが相互に作用して、ひときわ異彩を放っておりました
イベントで自ら酒をふるまっていた副社長の南雲真仁氏、そして杜氏の村山雅俊氏とも直接「唎酒」の味わいについて話をした際
「土井商店の評判はSNSや社長から日々聞いている」
「今後の展望について改めて話をしたい」
その後、数度にわたって交流を深める中で、実際の店舗を見ていただき弊社の企業理念やコンセプトにも賛同いただきました
この夏に「唎酒」のサンプルテイスティングを兼ねて、コンセプトやブランドテーマを伺った際には
いままさに私たちが取り組まねばならない”若手への啓蒙”についても、南雲副社長自らその具体的なビジョンを語ってくれました
「八海山」「唎酒」の美味しさと品質もさることながら、
代々受け継がれてきた八海醸造のものづくりのポリシー、飽くなき追及と挑戦
三代目のもつ視座の高さとたぐいまれな経営手腕、そして次期後継者が胸にひた抱く新たな展望
それが私たち土井商店が「八海山」「唎酒」を取り扱う理由です
現在のラインナップ
■ 唎酒 春紫苑(ハルジオン)R5BY
□ (酒蔵コメント)ほのかにグレープフルーツ様の香り、甘みと酸味、ボディ感のある味わい、柑橘様の渋みの余韻
□ (社長コメント)ふわりと華やかに柑橘のような香り。綺麗でエレガントなファーストインプレッション。クリーンな舌触りだが、たちまち優雅な甘味と酸味が広がる。口に含んだ瞬間から、鼻に抜ける上品な香りがたまらない。けばけばしくなく、お淑やかに。爽やかな酸味、穏やかな甘味、そして印象深い渋みで後味をまとめる。余韻にはじわりと柑橘の皮を思わせる渋みが立ち上がり、知らず知らずのうちに料理を求めてしまう。料理は和のニュアンスではなく、洋で。柑橘を利かせた前菜のサラダに、オリーブオイルとハーブのソース。もしくはグリルした豚肉を岩塩でシンプルに。脂やミネラルとの相性が期待できる味わい。
□ 720mlのみ 2,750円
■ 唎酒 山百合(ヤマユリ)R5BY
□ 香りはほのかに青い果実とバニラ、ややカラメルのような香りも。柔らかな甘みと酸味、角が取れて淡麗ながらも軽やかで幅のある味わいに。
□ (少量入荷のためスタッフテイスティング不可)
□ 720mlのみ 4,950円