こんにちは
四代目、土井優慶です^^
新型コロナウイルスの影響がじわじわとボディブローのように効き始めた日本酒業界
酒蔵さんと電話で情報交換する機会が頻繁にあるのですが、
ひょんなことから日頃、私たち酒屋でも簡単に飲めないようなお酒を飲むチャンスに巡り合いました☆
この場を借りて、感謝申し上げます^^
さぁ、その日本酒とは!!
影響力絶大な著名ワイン評論家が最高評価!
新潟県 久須美酒造 『清泉 亀の翁 三年熟成 純米大吟醸』
ハイ、普段は絶対に飲めないです…高級酒なので(汗)
今でも年間の販売数量に応じて酒屋に割り振られるので、かつては入手困難な「幻の酒」とも言われた逸品『清泉 亀の翁』
店頭に並んでいると
「初めて売っているとこ見たよ…」
そんな驚嘆の声を上げる往年の日本酒ファンもチラホラ
…その熟成酒がコレ!!
新潟県 久須美酒造さんは、とあるTVドラマのモチーフとなった酒蔵さんです
1994年に放映された、和久井映見主演の『夏子の酒』
同名の漫画が原作ですが、その人気ぶりからテレビドラマ化されて、日本酒ファンたちがこぞって見ていたという…
当時、私は8歳なので全然知りませんが(苦笑)
名杜氏が発した「今なお、亀の尾に勝る吟醸をみたことがない・・・・」といいう一言に端を発した銘酒物語
現社長のお父様がそれを忘れられず、種子センターに保管してあったわずか1500粒の種もみだった酒米”亀の尾(かめのお)”
これを見事に復活栽培させ、それを巧みな技術で醸した超逸品『亀の翁(かめのお)』
今でこそ”亀の尾”は、どこの酒蔵でも使うようになった見慣れた酒米ですけど、30年前はこんなストーリーがありました
そして熟成酒である『清泉 亀の翁 三年熟成』
今から3年ほど前、ワイン界で絶大な影響力のある評論家“ロバートパーカーJr”が顧問に名を連ねる会社が日本酒の格付けを行いました
独自の点数制度で評価されるワイン(日本酒)はその点数によって、たった一夜でスターダムを駆け上がるともいわれております
その点数をパーカーポイントと呼びます
96~100点=格別と評価され、最高の名誉であるといわれていますが…
この『清泉 亀の翁 三年熟成』は98点を獲得!
素晴らしい偉業を達成した、まさにその一本です^^
※すでに受賞から3年以上経過しているため、中身は受賞酒ではなく同等の製品です
ね、期待感高まってきたでしょ(笑)?
早速飲んでみましょうか!!
クラシカルだけど…ソレがいい!!
まず香り…
今トレンドのような香り高いタイプではなく、落ち着きのある穏やかな香り
熟成による、ほのかにナッツみたいな香りもあります
口に含んでみると…
むぅ…言葉のチョイスが難しい…
僕の語彙力じゃ、このお酒の良さを100%伝えきれる自信がありません
一言、二言で済ますには、もったいないくらいの存在感
舌の上からジワリと浸みてくるような深い味わい
熟成酒特有の、ちょっとくぐもったような複雑な旨みがゆっくり、ゆーっくり広がっていきます^^
甘みや酸味が突出しているわけではなく、どちらかというとクラシック&オールドスタイルの味わい
初めは冷えている状態で飲みましたが、これは常温でこそ本領発揮するお酒!
固く閉じていた旨さがゆっくりと紐解かれて、”深み”とともに横に広がるような”ふくよかさ”も感じられます
…なんか贅沢すぎて、悪いことしている気分になってきました(苦笑)
こういう熟成酒を試飲できる機会はめったにないので、こんなおツマミと合わせてみました!!
たった10分で、料理下手な僕でも出来ました☆
“白髪”じゃなくてただの”細切り”になっちゃった『白髪ネギのピリ辛ごま油和え』
ネットでオススメされていたおツマミをちょっぴりアレンジ☆
白髪になり切れなかった”太めの白髪”はご愛敬(笑)
【四代目の晩酌レシピ】
・長ネギを繊維に沿って細かく刻む
・刻んだ長ネギは冷水でさらしてシャキッと!(5分くらい)
・ごま油に醤油、ラー油、鶏がらスープを混ぜる(お好みの分量で)
・水気をよくきった白髪ネギにコレを合える!!
ん~、このお酒には”ごま油”が絶対合うと思ったけど…
やっぱり!!すんごいよく合う!!
熟成酒の深く複雑な味わいに、ごま油の香ばしさ、ラー油のピリッと感がベストマッチ!!
普通の日本酒だったら、負けちゃうような異種格闘技的な組み合わせにも、熟成酒ならピッタリ
とすると…
“ごま油”を使う中華料理…麻婆豆腐、エビチリ、チャーハンにもきっと合うはず
ピリリと辛い”山椒”にも相性が良さそうだから、ウナギのかば焼きもいいかもしれません^^
家庭で楽しむなら、行者ニンニクをいれた餃子、ニラたっぷりのチヂミにもピッタリ
こういうお酒と個性派料理を合わせるチャンスなんてめったにないから、いい勉強をさせてもらいました☆
まとめ
私も初心者だった頃は”熟成酒”が非常に苦手でした
「なんでこんなお酒を、ありがたがって飲むんだろう(失礼)」
クセがあって飲みづらくて…その美味しさに気が付くまで5年以上かかりました…
この業界にいて10年がたちますが
お酒にも「飲み手の成長に応じたオススメレベル」があるような気がします^^
ビギナーの時には「美味しくない」と思ったお酒でも
数年後にまた飲むと、気が付かなかった魅力に気が付いたり
逆に、ビギナーのころは美味しく飲めていたお酒も
数年後飲むと「あれ?こんなもんだっけ?」と拍子抜けしたり…
『清泉 亀の翁 三年熟成 純米大吟醸』は熟成酒
ビギナーさんには強くオススメはできないけど、いろんなお酒を長年楽しんできた酒歴の深い方なら、きっと琴線に触れるものがあるはず!
このお酒を「美味しい」と感じた方は、そろそろフツーの日本酒じゃ満足できなくなってくる頃合いかもしれませんね(苦笑)
全国でたった1500本…
大変貴重&本数の少ないお酒ですので、当店では店頭でしか販売できません…ゴメンナサイ
機会がありましたら是非お試しいただきたい、逸品です^^
新潟県 久須美酒造『清泉 亀の翁 三年熟成 純米大吟醸』はクラシカルだけどソレがいい!!中華料理にあう逸品!!でした☆
名称 | 清泉 亀の翁 三年熟成 純米大吟醸 |
読み方 | きよいずみ かめのお さんねんじゅくせい じゅんまいだいぎんじょう |
製造元 | 久須美酒造 株式会社 |
産地 | 新潟県 長岡市 |
原料 | 契約栽培 亀の尾100% |
精米歩合 | 40% |
アルコール度数 | 16% |
日本酒度 | 非公開 |
価格(税込) | 720ml 4,715円 ※弊社販売価格 |