こんばんは
四代目、土井優慶です^^
4連休初日、全道からたくさんのお客様にご来店いただいております☆
心より感謝申し上げます!!
本来ならば東京オリンピック開会式だったはずの4連休
世間は「GoToキャンペーン」で物議をかもしておりますが…
オリンピックの開会式…来年はちゃんと見られるのでしょうか
アレもコレも全部コロナのせい!!
そんなコロナ禍の影響で取りやめになった”蔵開き”
全国各地の酒蔵さんも、今なお頭を悩ませております
今日は”ある特別なお酒”が入荷してきたので、それを試飲してみました☆
青写真、と名付けられた切ないお酒
岐阜県 中島醸造『小左衛門(こざえもん)Blue Print(ぶるーぷりんと)純米大吟醸 生原酒』
北海道とは違って、深く長い歴史のある本州
この中島醸造(なかしまじょうぞう)はなんと元禄15年創業!
年末のドラマでおなじみ「忠臣蔵」
赤穂浪士の討ち入りが行われたのが元禄15年の冬…
そうきくとはるか昔すぎて想像すらつきませんね(笑)
“いぶし銀”な旨さがきらりと光るこの蔵のブランド『小左衛門』
創業者の名前を冠する、日本酒ファンにもよく知られたお酒です
もう10年以上のお付き合いになる酒蔵さんですが、皆さんには『カボスノススメ』『キラキラ太陽』を造っている酒蔵と言った方がわかりやすいかも☆
ある日、酒蔵から届いたFAXにはこうありました
毎年春に催していた”春の宴”は中止となりました
そう、全国あちこちの酒蔵さんで酒造りが終わると、お披露目会をかねて”蔵開き”を行うところが多くあります
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大でそれもすべて中止に…
『小左衛門』を造る中島醸造さんも、ご多分に漏れず”蔵開き”イベントを中止せざるを得ませんでした
この『小左衛門 Blue Print 純米大吟醸 生原酒』は
蔵開きイベント”中島醸造 春の宴2020″で販売される予定だった門外不出のお酒
地元の食と酒、それがコラボする一大イベント
日の目を見ることができなかった蔵開き限定酒がBlue Print=青写真と名付けられて、全国の酒屋さんへ出荷されることになったのです
ところで、Blue Print=青写真とはいったい何のことでしょうか?
Blue Print(青写真)とは…
鉄塩の化学反応を利用した写真・複写技法で、光の明暗が青色の濃淡として写るためこう呼ばれる。非銀塩写真の一種である。
工学史上、機械図面や建築図面の複写(青図、blueprint)に多用されたため、「設計図面」の意味で使用されるようになり、また、これから転じて、将来の計画などを指して「人生の青写真」あるいは「組織改革の青写真」などと言うこともある。
引用元:wikipedia
本来、蔵開きイベントで地域のお客様や日本酒ファンに楽しんでもらうはずだったお酒
それがコロナ禍で叶わぬ夢に…
コロナとともに生きる、未来設計図として
今は色付いていなくても、手に取ってくれたお客様が明るい未来へ思いをはせて色付けをする青写真として
そんな思いで名づけられたのが『小左衛門 Blue Print 純米大吟醸 生原酒』なのです
それでは飲んでみましょう☆
この旨さは切なすぎる…
まず香り…
ふわりと甘く、柔らかい印象☆
スンっと吸い込むと、瑞々しいラフランスみたいなフルーティな香り
口に含んでみると…
クリア?
プレーン?
無垢?
何とも言えないピュアで優しい味わいがスルスルッと舌の上に流れ込む☆
朗らかで柔らかくて、ふっくらとして…
まるで“春の日差し”みたいに。
!?
そうだ、これは”春の宴の酒”だったんだ!!
柔らかな春の日差しを浴びながら、地元の美味しい料理と美味しいお酒
蔵の中庭に立つ大きなシンボルツリーの下にはたくさんの人たち
笑顔絶えない中島醸造の”春の宴”
酸味はひかえめ、とっても柔和な余韻がさらに心を解きほぐす^^
あぁ、こんな美味しいお酒が口に入らず終わるなんてあまりにも切ない
蔵の敷地でしか味わえなかった美味しさや空気感、このお酒を一口飲めばたちまち頭の中にその光景が思い浮かぶ
「青写真と名付けられたお酒」はコロナによって生まれた幻の酒
あまりにもストーリーは切ないけれど、コロナがなければ北海道の私たちの口には絶対に入らないお酒でもある
切なさと、優しさと、素晴らしい美味しさ
目の前のテレビには連日伝えられるコロナ感染者数
この美味しさを伝えられずにはいられない…
※数日たつと…しっかりとした肉厚な質感が出てきます。この柔らかな味わいを楽しむなら、早めに飲み切るのがオススメ。
どんな料理にも合うのがまた嬉しい
『小左衛門 Blue Print 純米大吟醸 生原酒』を飲みながら、今日の晩御飯を食べる
想いが強すぎるからか、どんな料理にすらも合う気がしてくる
今日のメニューは…
コンビニで買った『地鶏の炭焼き』、値段が下がり始めて大量に漬け込んだ『きゅうりの漬物』、お中元でもらった『加賀味噌のみそ汁』
そして、コレ!!
半額の見切り品コーナーに合った”油揚げ”でササッと『こんがり油揚げのネギポン酢がけ』
わずか3分で出来ちゃう、我が家の”酒の肴”の定番メニュー☆
- 油を引いたフライパンに、カットしないで油揚げをそのまま投入
- 両面に軽く焼き色が付くまで中火で加熱
- フライパンから下ろしたらカット
- 万能ねぎをのせてポン酢をひと回し
カリッと、サクッと、香ばしい油揚げ
ネギの清涼感とポン酢の酸味が日本酒によく合う~
いわずもがな『小左衛門 Blue Print 純米大吟醸 生原酒』にも合います
お酒自体はしっとりしているけどボリューム感もしっかりあるので、塩の焼き鳥、ザンギ、酢豚みたいな味わいのしっかりした肉料理にもピッタリ☆
ま、このお酒に関して言えば、どんなお料理にもビタっとハマるのであまり気にしなくても問題ありません^^
まとめ
コロナ禍で生まれた切ない『小左衛門 Blue Print 純米大吟醸 生原酒』
実は、原料に使ったお米もこだわっていました
なんせ蔵開きで皆さんに楽しんでもらうお酒、酒蔵さんもファンのためにいつも以上に気合を入れて造っているからです☆
最後にちょっとだけそのお話を…
このお酒に使われている酒米(さかまい)は、通称「山田さんの山田錦」と言われています
現代において、どの酒蔵も当たり前のように酒造りに使う”山田錦(やまだにしき)”
高級なお酒から、リーズナブルなものまで全国各地で使われる酒米の王様ともいえます
あまりにもメジャーな酒米(酒造好適米)なので、お酒に詳しくない方でも名前くらいは聞いたことがあったり☆
このお米の誕生には諸説あるようですが…
山田錦は”山田穂(やまだぼ)”と”短稈渡舟(たんかんわたりふね)”という2つのお米を掛け合わせて作られました
その“山田穂”を見つけたのが兵庫県多可郡多可町の豪農だった山田勢三郎(やまだせいざぶろう)であったといわれています
“山田錦”の「山田」は彼の名字からとったともいわれております
その5代目の後継者である山田正壽(やまだまさとし)さんが栽培している、本家本元、本流の”山田錦”を使用して造られました
この酒蔵さんには『小左衛門 紫ラベル』という超人気商品があって、コレも”山田さんの山田錦”を使っています
いわば、中島醸造『小左衛門』の旗印的存在なわけです☆
ある意味、コロナがなければ私たちはコレ飲むことはできなかったのだから、今しか飲めないこの酒を思う存分楽しみましょう☆
岐阜県 中島醸造『小左衛門(こざえもん)ブループリント 純米大吟醸 生原酒』は蔵開きでしか味わえない門外不出の限定品!?コロナと共に生きる未来への一本☆なのでした~
名称 | 小左衛門 Blue Print 純米大吟醸 生原酒 |
読み方 | こざえもん ぶるーぷりんと じゅんまいだいぎんじょう なまげんしゅ |
製造元 | 中島醸造 株式会社 |
産地 | 岐阜県 瑞浪市 |
原料 | 兵庫県産 山田錦 100% |
精米歩合 | 50% |
アルコール度数 | 16% |
日本酒度 | ±0 |
価格(税込) | 720mlのみ 2,750円 ※弊社販売価格 |