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【試飲レビュー】静岡県 磯自慢酒造 『磯自慢(いそじまん)特別本醸造』は一口目からもう○○じゃない!!○○○な旨さで○○無し!洗練された○○○がスゴイ定番酒☆

こんばんは!
四代目、土井優慶です☆

『○○○』に似たお酒ってないの???

お目当てのお酒が品切れしてしまっているときに質問される、お客様のキラーフレーズ

この言葉を聞くと、正直ドキッとします(笑)

お酒の知識や味わいについて、たくさんの引き出しがあるから、そんなに苦労なく”代替のお酒”を選ぶことができるのですが、

どうにも”代替のお酒”を選べない銘柄もごくわずかに存在します

今日はそんなプロ泣かせの”替えのきかないお酒”をチョイス☆

変わらない旨さが、そこにある!!

静岡県 磯自慢酒造 『磯自慢(いそじまん)特別本醸造』

日本酒ファンなら”泣く子も黙る”ほどの人気銘柄『磯自慢』

え、そんな人気なの!?

あまりにも当たり前に並びすぎて、意外とスルーしちゃっているお客様も多いのかも知れません(苦笑)

日本一の水揚高(金額)を誇る漁港がある静岡県焼津市

磯自慢酒造さんはこの漁港のすぐ近くに位置する酒蔵です^^

『磯自慢』が有名になった”きっかけ”といえば…

2008年に開催されたG7首脳会議

通称:洞爺湖サミットの晩さん会乾杯酒に採用されたことが一番大きかったかもしれません

しかし、急に有名になったわけではなく…

もともと他の酒蔵さんたちからは「磯自慢さんは別格」といわれておりました

具体的に言えば…

  • 大吟醸や吟醸酒に特化させた追随を許さない味わい
  • 雑菌を一切許さないステンレス張りの衛生的な蔵内部
  • まるで冷蔵庫の中で酒を造る完全冷蔵設備
  • 最高級の酒米を定番酒にもどんどん使う

とある酒蔵さんは「真似したくとも真似できない」とも表現する徹底した酒造りへのこだわりの数々…

『新政』の佐藤社長は今日紹介する『磯自慢 特別本醸造』を飲んで、日本酒に開眼したと、コラムにも寄せるくらい業界の信頼度がMAX!

そんな『磯自慢』ですが…店頭に並んでいる姿はどれも一緒に見えます

ぱっと見、すべて一緒に見えますが…すべて違う『磯自慢』です

銀色の袋を封している”紙の帯”の色の違いで判断できます☆

今日飲むのは“青い紙封”の『磯自慢 特別本醸造』

そんな酒業界のトップランナー『磯自慢』、早速飲んでみましょうか☆

なぜ…こんなにクリアなのか!

まず香り…

非常にキレイで透き通った香り

ほのかに熟す前の青肉メロンのような清涼感があります☆

口に含んでみると…

なめらかで澄んだイメージの味わいにビックリ!

一口目からもう”只者じゃない”味わいはさすが王者の風格

尖っていたり、ザラザラしたり…

お酒の味に関してここまでマイナスイメージのないお酒も珍しい

むしろ、まろやかでツルンとした質感が心地よいくらい☆

口の中で味わいがドンドン変化するタイプではなく、プレーンで曇りのない美味しさがずーっと続く

だから、飲みこまずに口の中に溜めておきたくなる(笑)

ボリューム感は意外なことに肉厚で、目隠しで飲んだら、何かの純米酒かと勘違いしてしまいそう

するんと飲み下せば、キラリと透明感あふれる軽やかさが後味に広がります☆

粗探し(あらさがし)をしようにも、欠点が見つからない…

なぜこんなにもクリアなお酒ができるんだろうか

これが、磯自慢スタイル!!

一口飲んだだけで「コレは磯自慢だ」とわかってしまう唯一無二のお酒

あ!!でも冷やし過ぎ、ダメ絶対!!

ついついしっかり冷やしてしまいたくなるけど、ほんのり冷えているくらいがベスト☆

最近のトレンドのせいか、皆こぞって「純米酒」ばかり求めるけど、

こんなクオリティのお酒なら…純米酒にこだわる理由が見つかりません

合わせる料理に悩みます…

お酒の名前からもわかるように“海の幸によく合う日本酒”としてもよく知られているのが『磯自慢』

日本一の漁港町で育ったお酒ですから、マグロやカツオのような赤身の魚には合わないわけがない

だから当店でも”お寿司屋さん”の採用率がとっても高いのです☆

しかし…今回は社長からこんな命が下されておりました

『魚以外で、相性の良い食べ物を探してみてくれ』

早速いくつか試してみましたが…あえて言うならコレですかね‥

定休日前日、残業帰りのコンビニで買った『アサリのボンゴレスパゲティ』

アサリのもつ特有の旨みが『磯自慢』と合わさると、ほのかな甘みに!

塩気もちょうどよく、お酒のクリアな味わいとベストマッチ

意外にもニンニクの風味にも負けないのがスゴイ!

…ま、このスパゲティはニンニク効きすぎだったので、もう少し控えめが嬉しいかなぁ(苦笑)

妻とも翌日、別の料理で一緒に試してみました!

『茄子の揚げびたし』には”めんつゆ”の風味には合わないようで、お酒の個性が消えちゃう感じ

でもシンプルな出汁感の料理ならピッタリだと思う!

頂き物の『塩分控えめな筋子』には合わなくはないのだけど、魚卵特有の脂感がザラついて気になっちゃうかもなぁ…

『いくらの醤油漬け』の方が美味しいかもしれません☆

なにか肉料理と合わせるなら…牛肉や豚肉よりも、淡白な鶏肉かなぁ…

※イメージです

ネギとか生姜とか、薬味を使った鶏のタタキ油淋鶏に合いそうな予感

とはいいつつも…

「やっぱりこの酒には魚が一番だよなぁ」

「スーパーのマグロの刺身でもいいから買えばよかった」

不思議とそう思っちゃうのが『磯自慢』のスゴさかもしれない

まとめ

意外に思われるかもしれませんが、

『磯自慢』のほとんどのラインナップは”純米酒じゃないお酒”ばかりです

純米酒は米・米麹で仕込む「純粋に米だけで造ったお酒」

『磯自慢』の定番ラインナップのほとんどが米・米麹にプラスして”醸造アルコール”を添加して造られます

え!?混ぜ物して造ったお酒なの!?

そう誤解されがちな”醸造アルコール”ですが、日本酒の歴史の中で大事な役割を担ってきた製法の一つ

戦後、カサ増し目的で使われていた時代もあったので、

醸造アルコールを使ったお酒=悪

とする偏見もあるようですが、この『磯自慢』においては一切そういった意図はありません

『伝統と革新の融合、そして本質へ』

とあるWEBマガジンに寄せた一文にはそう記されておりました

まさにこれこそが『磯自慢スタイル』を忠実に表した言葉だなぁ‥と一人納得^^

【試飲レビュー】静岡県 磯自慢酒造 『磯自慢(いそじまん)特別本醸造』は一口目からもう只者じゃない!クリアな旨さで欠点無し!洗練された透明感がスゴイ定番酒☆なのでした~

名称磯自慢 特別本醸造
読み方いそじまん とくべつほんじょうぞう
製造元磯自慢酒造 株式会社
産地静岡県 焼津市
原料兵庫県産 特A地区 山田錦
精米歩合麹米55%、掛米60%
アルコール度数15~16度
日本酒度+5~7
価格(税込)1800mlのみ 3,422円   ※弊社販売価格